前回は、販売管理の付帯業務の内、「台帳管理」
①顧客台帳、②商品台帳、③価格台帳、④その他台帳(部門台帳、倉庫台帳、社員台帳、仕入先台帳、輸送会社台帳)をご説明しました。
今回は、販売管理を効率的に行うために必要な付帯業務のうち、「仕入・入庫管理」について説明します。
販売管理は、販売側の業務を中心に考えるので、販売管理パッケージによっては、「仕入・入庫管理」は、別パッケージになっている場合もあります。
ただし、販売の粗利計算(販売金額-仕入・原価金額)をおこなうためには、仕管理が必要になるので、販売管理の付帯業務としては重要です。
仕入・入庫管理では、初回にご紹介した、販売管理の4つのポイント(
いつ、
誰に、
なにを、
いくらで)と同様に、仕入・入庫管理にも、(
いつ、
誰から、
なにを、
いくらで)の4つのポイントがあります。
いつ 仕入日・入庫日等
誰から 仕入先、自社生産の場合は工場
なにを 仕入品、または自社生産した商品
いくらで 仕入金額、製造原価金額
実際の仕入・入庫管理業務は、以下のような流れになります。
- 発注、製造指図
仕入の場合は、まず発注をおこないます。
自社生産の場合は、工場など生産部門に製造指図をおこないます。
仕入・入庫管理はおこなっても、発注、製造指図には対応していない
販売管理システムもあります。
発行帳票:発注書、製造指図書
- 発注、製造指図の業務は、業種・業態により大きくことなります。
このため、販売管理パッケージでも、発注、製造指図には対応していないケースが多いです。
- 発注、製造指図についての詳細は、また、別の機会に照会します。
- 入庫予定>
入庫予定管理をおこない、入庫予定品を「引当」(在庫の説明で「引当」の考え方は説明します。)する場合もあります。
- 入庫予定管理は、あまり一般的ではないので、対応していない販売管理パッケージが多いです。
- 入庫
仕入品や、自社生産した商品を倉庫に入庫します。
この際に、商品コードとは別に、生産日や賞味期限等の「ロット」(在庫の説明で「ロットの考え方は説明します。)を入力する場合もあります。
発行帳票:仕入伝票、入庫伝票
- 検査
入庫後に、商品の検査をおこない、検査完了までは、商品が出荷されないようにする場合もあります。
通常検査は、「ロット」毎におこないます。
発行帳票:検査成績書
- 支払予定
仕入先別に、仕入代金を管理するために、支払予定管理を行います。
発行帳票:支払予定一覧
- 仕入直送
これ以外の業務の流れとして、「仕入直送」という業務もあります。
この場合、自社の倉庫には入庫しないで、仕入先から直接自社の顧客に納品します。
今回は、販売管理を効率的に行うために必要な付帯業務のうち、「仕入・入庫管理」について紹介しました。
次回は、販売管理を効率的に行うために必要な付帯業務のうち、「在庫管理」について紹介します。
弊社でも、上記の業務の流れに対応した、クラウド対応の販売管理サービスを提供しています。
SalesWeb クラウド 販売管理
http://www.salesweb.jp